(写真提供:PexelsによるPixabayからの画像)

 

みなさん、1日に歯みがきを何回しますか?

一番多いパターンは、朝と夜の2回だそうです。

一日2回歯を磨くことで、虫歯予防をしているわけですね。

 

でもこの2回の歯みがき、虫歯予防の観点から考えると、実は重要度が大きく違います

夜の歯みがき、つまり寝る前の歯みがきの方が重要なのです。

一体なぜでしょうか。

歯を磨かない時間は、昼間の方が長い

ところで、歯を磨かない時間は昼間の方が長いということ、ご存知でしたか?

寝ている間よりも、起きている間の方が、長時間歯を磨いていないのです。

 

例えば朝7時と夜10時の2回、歯みがきをしているとしましょう。

歯を磨かない時間を比較すると、

  • 昼間:15時間(朝7時→夜10時)
  • 夜:9時間(夜10時→朝7時)

です。

 

この通り、歯を磨かない時間は昼間の方がずっと長いのに、昼間は虫歯ができず、夜に虫歯ができるのです。

何だか不思議ではありませんか?

ここに、寝る前の歯みがきが重要である理由が隠されています。

なぜ虫歯は夜にできるのか

なぜ虫歯は夜にできるのか。

それは、寝ている間は唾液が出にくいからです。

唾液は「消化液」であり、唾液には虫歯菌の増殖を抑える働きがあります

 

生理的に昼間は唾液腺の働きが活発なので、よく唾液が出るのですね。

ですから、昼間は長時間歯を磨かなくても、虫歯菌の増殖が抑えられていて虫歯にはなりません。

一方、夜は消化する必要がないため唾液腺の働きが活発でなく、あまり唾液が出ていないのです。

それで、寝ている間に虫歯菌が増殖する。

 

イメージが湧きにくいでしょうか?

わかり易い例が、朝起きた時の口の中のネバネバ感です。

このネバネバ感は、虫歯菌が増殖して口の中に歯垢が増えたことが原因です。

昼間にこのネバネバ感を感じる人は、いないですよね?

昼間は唾液の働きによって虫歯菌の増殖が抑えられているため、口の中がネバネバになるほど虫歯菌(≒歯垢)が増えないのです。

 

昼間は唾液の働きで虫歯菌の増殖が抑えられているけど、夜は唾液が減るので虫歯菌が増殖し易い。

これが、夜に虫歯になる原因であり、寝る前の歯みがきが大切な理由です。

朝の歯みがき、食前と食後のどちらが正しい?

最後に補足として、朝の歯みがきについてです。

寝る前の歯みがきの方が重要ですが、朝の歯みがきにもちゃんと意味があります。

それは、寝ている間に増えた歯垢を除去するため、です。

 

いくら寝る前に丁寧に歯垢を除去したとしても、どうしても磨き残しがあります。

ですから、寝ている間にある程度は歯垢(虫歯菌)が増えているわけですね。

その歯垢を、朝の歯みがきで取り除いてあげる必要があるのです。

 

さて、ここまでくればもう、朝の歯みがきは朝食前と朝食後、どちらが正しいかお分かりですね。

もちろん朝食前、です。

寝ている間に歯垢が増えた口でそのまま朝食を食べれば、虫歯菌が大量に体の中に入ってきます

虫歯菌は歯に悪いだけでなく、気管支などにも悪い影響を与えますので、出来るだけ体に入れない方がいいのです。

ですから、朝食前に歯を磨いて、歯垢を出来るだけ減らしておきましょう。

まとめ

以上、寝る前の歯みがきが大切な理由について、寝ている間の唾液の量と虫歯菌の増殖のしやすさという観点からお伝えしてきました。

唾液には虫歯菌の増殖を抑える大切な働きがあるのですね。

夜寝る前の歯みがきを大切にして、虫歯のない生活を実現していきましょう。