小峰一雄『名医は虫歯を削らない:虫歯も歯周病も「自然治癒力」で治す方法』(竹書房,2016年)

 

当サイトのコラムでも度々ご紹介している世界のスーパードクター、小峰一雄医師

虫歯を自然治癒力で治す「削らない治療」を徹底的に実践しておられる歯医者さんで、国内では草分け的な存在です。

当サイト管理人の渡邉も年に1回お世話になっており、毎回の的確な指導とアドバイスにたいへん感謝しています。

今回は、私が実際にどんな治療を受けたかという体験談をご紹介しながら、「削らない虫歯治療」の中身に迫ってみたいと思います。

最初の診察は虫歯になった親不知(おやしらず)の治療のため

小峰歯科医院を訪れたきっかけは、親知らずが虫歯になってしまったからです。

他の歯科医院で抜歯を勧められたのですがどうしても抜きたくなくて、自然治癒による虫歯治療を選択しました。

口の中の酸性度が健康のバロメーター

診察の最初に、口の中のpH(水素イオン指数)を小型のpHメーターで測定してもらったところ、pH 7.2でした。

pHは7が中性で、これより数値が小さくなると酸性になります。

 

口の中のpHは健康のバロメーター。

pHの値が小さい人、つまり口の中の酸性度が高い人は要注意です。

すでに健康を害しているか、近い将来に健康を害する可能性が高いので、早急な食習慣の改善が必要となります。

 

私の場合pHは問題なかったものの、歯の表面が溶けていると言われました。

現在のpHは高めだったので、以前にコーラなどの清涼飲料水を多く飲んでいたのではないかとのことです(・・・その通りです)。

 

なお、概ねpH 6.1以下の人は、かなりの確率でがんの疑いがあるそうです。

食習慣とがんには深いつながりがあるそうで、詳しくは以下の書籍が参考になります。

真柄俊一『がんは治療困難な特別な病気ではありません!』

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本書によると抗がん剤は両刃の剣で、薬でありながら強力な毒でもあり、発がん性すらあるということです。

食事療法が最善の手段であることが説明されており、多くの有益な情報が得られる良書です。

虫歯は見た目では判断できない

意外だったのですが、虫歯は色が着かずに進行していくものであり、「黒くなっているから虫歯」とか、「白いから虫歯ではない」という目視による判断は、誤りであることが多いそうです。

虫歯であることを判断するには、目視と合わせてレーザー照射による定量的な検査が推奨されます。

 

虫歯になると歯の成分が溶け出して、空隙の多い柔らかな構造になります。

レーザーには、空隙の多い柔らかな部分は透過できるが、虫歯になっていない硬い部分は透過できないという性質がありますので、これを利用して虫歯の深さを測定するわけです。

すなわち、歯の表面からレーザーを照射し、健常な硬い部分で反射して戻ってくるまでの時間を計測すると、虫歯によって柔らかくなっている部分の深さがわかるというしくみですね。

 

私の場合、目視によって虫歯が疑われた歯は3本でしたが、レーザー照射によると虫歯だったのはそのうちの1本だけでした。

単位まではわかりませんでしたが、深さ30ポイント以上が虫歯の基準で、私の虫歯は33ポイント(単位はミクロンでしょうか・・・)。

虫歯と診断されたこの歯は、すでに神経が抜かれているので再生のしようがなく、これ以上悪くならないように大切に使うしかない状況です。

殺菌効果のあるドックベスト治療を施してもらいました。

 

あとの2本については、それぞれ深さ18ポイントと19ポイントで、虫歯ではないという診断結果です。

特に、右下の親知らずの状態が気になっていたのですが、すでに治りかけているという診断でした

実は小峰氏の著書に従ってすでに自然治癒力を高める食事改善を実施していたため、受診した時にはその成果が現れていたようです。

 

この親知らず、鏡で見てみると自分でも表面が黒くなっている様子がわかります。

だから虫歯には違いないのですが、歯は再石灰化する過程でいろいろな不純物(色素)を取り込んでしまうため、治りかけている歯は黒くなってしまうのだそうです。

引き続き要経過観察というところです。

歯を抜くと内蔵の病気になりやすい

一通り診察が終わった後、小峰先生が歯の健康に関するアドバイスをしてくださいました。

こういう指導が聞けるのも小峰歯科医院の魅力です。

 

まずは抜歯と抜髄がいけない理由について。

歯を抜いたり、歯の神経を抜いたりすると、それによって他の病気、特に内蔵の病気が引き起こされるそうです。

例えば、上の歯4本(前歯とその隣り)を抜くと腎臓の病気になりやすく、上下の6番目の歯を抜くと腸の病気(大腸がん等)になりやすいそうです。

抜いてしまう人が多い親知らずも、抜くと様々な病気の原因となるので、抜いてはいけないとのことでした。

カルシウムの摂りすぎに注意

ここからはおもに栄養についてのアドバイス。

私は最初に受診した当時カルシウムのサプリメントを飲んでいたのですが、カルシウムの摂りすぎに注意するように言われました

 

欧米では30歳を過ぎたらカルシウムは摂らないように指導しているそうです。

理由は、過剰なカルシウムが突然死の原因と考えられているから。

また、カルシウムを摂ることで、かえって骨折しやすくなるという報告もあるそうです。

 

飲み水の違い(欧米は硬水なのでカルシウムが多い)やカルシウムの適正量(少なすぎてももちろんいけない)についてもっと調べる必要がありますが、一つの専門家の見解として参考にしたいと思います。

糖質は胃と腸の働きを停止させる

サプリメントに糖質が含まれていることがよくありますが、糖質は胃や腸の働きを停止させるので、糖質が入ったサプリメントではせっかくの栄養素が吸収されないそうです。

サプリメント会社によっては、栄養吸収の基礎さえも知らずに製品を作っている場合もあるのでは、とのことでした。

弊社もサプリメントを販売・紹介する際には特に注意するように、肝に命じました。

歯ぎしりの原因は夜8時以降の食事

弊社が特に関心を持ってリサーチ及び情報提供に努めている「歯ぎしり」についてですが、小峰医師によると、歯ぎしりの原因は夜遅くに食事をすることだそうです。

夜遅く(目安として8時以降)に食事をすると、寝ている間に歯ぎしりをするとのことです。

 

弊社も、夜遅い食事は歯ぎしりの原因として重要だと考えています。

またそれに加えて、歯ぎしりには他にも様々な要因がありますので、当サイトの情報などを参照していただければと思います。

コーヒーはブラックで

私はコーヒーをよく飲むので、コーヒーが虫歯の原因にならないかどうか聞いてみました。

先生によると、コーヒーは口内の酸性度にあまり影響しないそうです(つまり虫歯の原因にならない)。

そして、コーヒーには良い効果もあるので、好きな人は1日4杯くらいを限度に飲むのが良いということでした。

 

ちなみに私はコーヒーに無調整の豆乳をよく入れるのですが、豆乳も問題ないそうです。

でも、一番良いのはブラック。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は当サイト管理人が実際に小峰歯科医院を受診した時の様子をお伝えしながら、世界のスーパードクター、小峰一雄先生の「削らない治療」とはどういうものかをご紹介してきました。

虫歯に悩む人、自然治癒による削らない治療を希望される方の、お役に立てれば幸いです。