歯ぎしりは自分ではなかなか気づけないものです。

パートナーや家族、旅行に行くなどして友達などに指摘されるまで気づけないでしょう。

一緒に寝ている友人やパートナーなどに不快感や不眠などの症状を与えるだけでなく、本人にとっても様々な病気などの原因になります。

歯ぎしりは誰でも起こりうる現象なのですが、健康な人なら一晩に一回、約10分程で収まります。

しかし、常習になると1時間以上続くこともあります。

それは非常に強い噛む力で、歯をこすり合わせているのです。

普段の食事の時の数倍程で噛むといいますから、歯が欠けたり、割れたりします。

歯茎にも負担がかかりますので、虫歯や歯周病などの原因にもなります。

さらには睡眠時無呼吸症候群とも関係があると言われています。

 

そんな歯ぎしりですが、有効な治療法の一つにボトックス治療というものがあります。

元は美容治療で行われていたボツリヌス菌を注射する治療なのですが、歯ぎしりに有効なことが分かってきたので行われるようになってきた治療です。

ボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質の一つにa型ボツリヌス毒素があり、その毒素はアセチルコリンという成分の分泌を阻害するため、一定時間筋肉を麻痺させます。

この作用を利用して、咬筋に注射して歯ぎしりの治療をするのです。

ボトックスの効果が続く期間は個人差があり3~6か月と言われておりますので、効果が切れる前に再度ボトックスを注射します。

歯ぎしりに高い効果があり、数回注射することにより解消出来ると言われています。

ボトックス注射に必要な時間は約15分程度です。

麻酔を使用する場合は麻酔の効果が現れるのを待つ必要があるので、治療時間は伸びますが1時間もかからないでしょう。

また術後の痛みはほとんどありません。

 

ボトックス治療は保険適用内で実施できますが、治療法が限られているので、マウスピースを作成して治療します。

歯ぎしりの治療は自由診療となりますので、歯科医院によって価格がまちまちです。

費用は3万円~5万円ほど見ておけばいいかと思います。

ボトックス治療は、注射を打つ部位により効果が大きく異なります。

施術方法によっては患者の意図とは違うことによるトラブルも起こりうるので、治療を検討する際は、歯科医師の説明を十分受けたうえで納得してから治療を受けるようにしましょう。

また出来るだけボトックス治療の治療経験が豊富な歯科医院で治療を受けることをお勧めします。