歯ぎしりへの対処はどうしても遅れがち

顎にズキズキした痛みが生じた場合、原因として歯ぎしりが疑われます。

歯ぎしりは就寝中に歯を強く食いしばる行為ですが、無意識のうちに行うので力の加減が出来ません。

歯ぎしりが長く続くと歯がすり減ってしまうこともある他、歯を食いしばることによって顎にも大きな負担がかかります。

しかし、就寝中の行為なので本人には自覚が無いことから、顎がズキズキした痛みに見舞われてもすぐには判明しない問題があります。

歯ぎしりは上下の歯が重なる部分に最も強い力がかかるので、ズキズキした痛みを虫歯と誤解することも珍しくありません。

特に虫歯や歯周病などの不具合が既に生じていると、ズキズキした痛みが生じてもそれらの不具合のせいだと思い込んでしまいます。

そのため、歯ぎしりへの対処が遅れてしまうのが大きな問題です。

虫歯の痛みとの違い

歯ぎしりから派生する顎の痛みと虫歯の痛みの違いは感覚ではなく、痛みが生じるタイミングである程度の判断が可能です。

虫歯による痛みは患部に冷水が触れたり強く押すなど、外部からの刺激で発生するのが普通です。

時間に関係無くいつでも痛みが生じる傾向にある他、一度痛むと治まるまで長い時間がかかるケースも少なくありません。

一方で歯ぎしりから派生する顎の痛みは起床直後に最も強く感じられます。

就寝中に起こる歯ぎしりで顎に強い負担がかかっていたため、起きた直後にズキズキと強い痛みを感じることになります。

また、上下の歯が重なった部分も同様の痛みを感じますが、時間が経つと次第に痛みが少なくなるのが虫歯による痛みとの大きな違いです。

痛みを感じる場所も虫歯は症状が出ている歯が中心になりますが、顎の痛みは上下の顎が繋がっている付け根部分が強く痛むのが特徴です。

軽視できない精神的な疲労

歯ぎしりによる顎のズキズキとした痛みは時間が経つにつれて軽減しますが、痛みによる精神的な疲労は健康面に大きな悪影響をもたらします。

痛みを不快に感じることで次第に就寝への忌避感が生じるようになる他、痛みを感じる顎を無意識に庇うようになるので発声や咀嚼に不具合が生じることも珍しくありません。

顎の痛みで口を開くのを億劫に感じてしまい、生活に支障をきたしてしまう可能性もあることから歯ぎしりは放置せず、速やかに治療を受ける必要があります。

起床時に生じる顎のズキズキした痛みが時間の経過と共に軽減することが何日も続いたり、上下の歯が重なっている部分がすり減っていると歯ぎしりの可能性があります。

また、同居している家族に就寝中の歯ぎしりを確認してもらうのも効果的な判別方法の一つです。