知らないうちに歯がすり減っている

就寝中に起こる歯ぎしりは、本人に殆ど自覚が無いのが大きな問題です。

起きた際に歯の痛みや歯茎から出血といったトラブルが無い限り、自分が歯ぎしりをしていると気が付くのは非常に困難といえます。

そのため、歯ぎしりによって歯がすり減る事実を知ることも無く、重大なトラブルに見舞われてからようやく事態を把握することになってしまいます。

歯ぎしりで生じる力は非常に強く、噛みあっている歯がすり減って平らになってしまうことも珍しくありません。

見た目で形の変化が分かるほどにすり減ると、歯を保護するエナメル質が完全に無くなってしまいます。

エナメル質の下にある象牙質が剥き出しになると歯ぎしりによる刺激が内部の歯髄に伝わるので、強烈な痛みを感じるようになります。

歯がすり減ると虫歯のリスクが増大する

歯がすり減るのは痛みが伝わりやすくなるだけではなく、虫歯のリスクが大幅に増大する問題もあります。

歯の表面を覆うエナメル質は非常に頑丈な物質なので、正常な状態を保てば虫歯菌が付着しても虫歯になることは殆どありません。

しかし、歯ぎしりによってエナメル質が削り取られ、歯髄に繋がる微小な穴が無数にある象牙質が剥き出しになると虫歯菌の侵入が容易になり、虫歯を患ってしまいます。

しかも、エナメル質が無いことから虫歯の症状がすぐに歯髄に届いて激痛や出血などの不具合に見舞われることから、歯ぎしりは決して放置してはいけません。

重大な口内トラブルを避けるためにも速やかに専門の医療機関で適切な治療を受けることが大切です。

歯ぎしりは年齢や性別に関係無く、誰にでも起こる可能性があります。

歯ぎしりの結果、虫歯が悪化して抜歯することにでもなれば、一度欠損した歯は二度と元通りになりません。

歯を傷めないように気を配ることが重要なのです。

歯ぎしりを予防するには

歯ぎしりの原因は病気の症状のひとつであったり、疲労やストレスの蓄積によるあごの筋肉の緊張など様々です。

人によって具体的な原因が異なるので、根本的な解消を図るには原因を特定する必要があります。

しかし、虫歯や知覚過敏などの疾患に見舞われている場合はそちらの治療を優先しないと歯の劣化はどんどん進んでしまいます。

歯ぎしりの予防は歯の健康状態が良好でなければ効果的ではないので、疾患を完治させてから治療に臨むことが大切です。

歯ぎしりを防ぐには矯正器具によるあごの固定や薬物投与であごの筋肉の力を弱めるなどいくつかの方法があります。

しかし、いずれの方法も一時的な対処療法なので、根本的に歯ぎしりを防ぐには自身の体調管理に気を配り、疲労やストレスを溜めないように努めることが重要なポイントです。