歯ぎしりは寝ている間に強く歯を噛みしめることで起こります。大きな原因として挙げられるのが日中のストレスで、これが寝ている無意識化に、歯ぎしりという症状で表れてしまうのです。歯ぎしり治療にはストレスの改善が最も効果的ですが、そう簡単には改善できません。このため、マウスピースを被せて歯ぎしりを抑制する、ストレス緩和の飲み薬を使用する、ボトックス注射で歯ぎしりが起こらないように筋肉をコントロールするなど、さまざまな治療法があります。しかし、いずれも治療には費用がかかり、中には保険適用外となりコスト面で大きな負担となる治療法もあります。なるべく費用を抑えて治療したい、そんな方におすすめなのが耳のマッサージです。

耳のマッサージが効果的という説は、指圧マッサージと鍼灸治療を行ってきた専門家によるものです。歯ぎしりは歯だけでなく、咬筋から繋がっている首や頭の筋肉にも影響を及ぼし、頭痛や肩こりなどの症状を引き起こします。これを放置しておくと、筋肉が凝り固まり、さらに歯ぎしりが悪化してしまいます。しかし、専門家によると、筋肉で繋がっている耳をマッサージすることでこれを防ぎ、さらには歯ぎしり自体の改善にも効果が期待できる、ということです。歯ぎしりに悩むすべての方に効果が期待できるという保証はありませんが、有効な改善策として一定の効果は期待できます。

歯ぎしり改善の耳のマッサージは、特別な道具は必要ありません。まずは、両手をグーの形にして、指の第二関節を耳の上に押し当てます。その状態のまま10秒間数えながら、少しだけ上下に動かしてマッサージをしていきます。10秒経ったら少し上の位置、さらに10秒経ったらもう少し上の位置と、三つの段階に分けてマッサージをしていきましょう。第二関節で頭の内側に押し込むようなイメージで行います。強い力で押すと周りの皮膚や筋肉にダメージを及ぼすので、痛みを感じない程度の力加減で行いましょう。

耳のマッサージは入浴中、血行が促進されている状態で行うのがおすすめです。頭は心臓より高い位置にあり、血行不良が起こりやすい部分です。40度前後のぬるま湯に20分を目安に肩まで浸かれば、全身の血行が促進されます。血行が促進した状態になれば筋肉のコリもほぐされ、マッサージがしやすくなりより高い効果が期待できます。ただし、耳のマッサージは、頭部に傷がある方や頭痛の症状が出ている方、軽い力のマッサージでも痛みを感じる方は避けましょう。症状が緩和してから耳のマッサージを行ってください。