「寝ている時に歯ぎしりをしている」と人から言われたり、朝目覚めてなんだか顎が痛い…ということはありませんか?心当たりのある人は、夜間、就寝中に歯ぎしりをしているかもしれません。歯ぎしりの原因には、一般的に遺伝、飲酒、喫煙、カフェインの摂取、抗うつ剤の服用、精神的なストレスなどが挙げられます。最後の『精神的なストレス』に関しては、多くの社会人が実感しているものではないでしょうか。

歯ぎしりは就寝中、いつでも起こるということはなく、眠りが浅いときに起こることがわかっています。人間は浅い睡眠と深い睡眠を交互にくり返し、深い眠りにある場合は筋肉の動きは抑えられています。浅い眠りになると筋肉の抑制が解け、その際に頬の筋肉が動き歯ぎしりが起こるとされています。特に『精神的なストレス』は眠りが浅くなる大きな要因の一つであり、歯ぎしりにおける7%から10%に関わりがあるとされています。また、歯ぎしりは就寝中でなく、日中に無意識に行っている場合もあります。この歯ぎしりが癖になってしまうと、自分で意識して治すことは難しくなってきます。就寝中の歯ぎしりであればなおさらです。

歯ぎしりをしてしまう人は、ストレスや不安感を抱えている心理状態にあるかもしれません。困難な仕事や大量のタスクを抱えている、対人関係にストレスを感じている、もしくは生活の中で何か困難な状況に陥っているなど、現在進行形で心にストレスを抱えていることはありませんか?また、現在感じている不安でなくとも、過去に感じていた不安やストレス、そういった出来事によって心に負った傷などが歯ぎしりの原因になることが多いとされます。

夜間の就寝中に起こる歯ぎしりの場合、前述した不安やストレスを意識的にコントロールすることは難しくなってきますが、こういったことから、歯ぎしりは不安やストレスを感じやすい人がかかることが多い疾患と言えます。もし、ストレスが歯ぎしりの原因かもしれないと感じるのであれば、生活習慣を整えたり、ストレッチや適度な運動、お風呂に入るなどストレスの軽減を心がけてみてはどうでしょうか。飲酒や喫煙をする場合は少しずつ量を減らしていくなど、眠りを浅くする原因を軽減していくことも大事です。生活習慣を整えることは質の良い睡眠を得ることを助けますし、質の良い睡眠はストレスの緩和を助けます。精神面での健康を心がけることで、歯ぎしりは改善するかもしれません。ですが、歯ぎしりとは疾患なので、悪化しそうであればすぐに歯科を受診してくださいね。