歯並びが悪くなってきた、歯に冷たいものや熱いものが沁みるようになってきた、アゴが痛いといった症状が出てきたら、それは歯ぎしりによるものかもしれません。歯ぎしりは寝ている間に強く歯を噛みしめ擦り合わせて、ギリギリと音を出すという症状があらわれます。以前は歯ぎしりはその人の癖だといわれていたころもありましたが、現在はさまざまな要因から起きる病気だということがわかっています。医療機関では『ブラキシズム』、『咬合神経症』とも呼ばれており、発生するメカニズムにはストレスが大きく関係しているそうです。

ストレスは美容や健康にも悪影響をあたえますが、特に神経には大きな負荷をかけてしまいます。ストレスによって神経の伝達が正常ではなくなり、緊張すると大量に汗をかいたり眩暈がするようになった、眠ろうとするとさまざまな考え事が浮かんできて眠ることができない、感情が抑えられなくなったなどの症状に悩まされている人は多いです。歯ぎしりもそういった症状に近いもので、治療のためにはストレスの大元を遠ざけることが欠かせません。ストレスを受ける原因をできるだけ遠ざけるようにしたり、抱えている不安を他の人に話すなどすればストレスを軽減できます。

噛み合わせの悪さなども歯ぎしりに影響しているといわれており、歯の治療を始めたなどで噛み合わせが変化したら歯ぎしりが始まったというケースも見られます。歯ぎしりには歯を擦り合わせてギリギリと音を出す、強い力で思い切り歯を食いしめる、口を開いたり閉じたりして歯をカチカチ言わせるという三つのタイプがあります。歯ぎしりは日によって起きる場合と起きない場合があり、観察が難しい病気となっています。三つのタイプのなかでも強い力で歯を食いしめるタイプは音がしないため歯ぎしりだと気付きにくく、発見が遅れて歯やアゴの関節がボロボロになってしまったというケースも少なくありません。

そんな歯ぎしりですが、歯にかかる負荷は何キロくらいになるのでしょうか。実は歯ぎしりの負荷は100キロ前後と言われており、歯やアゴにかなりの負担がかかっています。スルメを噛む時の力が20-30キロであることを考えると、かなり衝撃的な数字です。この強力な負荷によって歯ぎしりの方は歯にトラブルを抱えやすくなっています。歯のトラブル以外にもアゴの筋肉が発達しすぎてエラがはって見えるなどの症状も現れるので、どうにか治したいところです。頭周辺の筋肉をほぐすなども歯ぎしりには有効なので、お悩みの方は病院を受診したり指圧の治療院を訪ねてみましょう。