(写真提供:photoBさんによる写真ACからの写真)

 

人の睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があるということはよく知られています。レム睡眠とは、身体を休めるための睡眠であり、ノンレム睡眠は脳を休めるための睡眠であると考えられています。人が眠りにつくと、まず最初にノンレム睡眠がやってきます。最初は浅い眠りですが、次第に深い眠りへと移っていきます。深いノンレム睡眠がしばらく続くと、再度浅いノンレム睡眠へと変化していき、レム睡眠へと移っていきます。人の眠りでは、このレム睡眠とノンレム睡眠が交互に繰り返されています。

通常、レム睡眠時には夢をみることがあると考えられています。この時は眠りは浅く、脳が記憶を整理している状態であると言われています。寝付いてから、1時間位でノンレム睡眠の初期の段階に似た状態になり、筋肉の活動が低下していきます。レム睡眠時は、眠ってはいても脳は覚醒状態にあります。これは外敵から身を守るために、変温動物の頃から発達させてきた眠りの質であると言えます。一方でノンレム睡眠時は、脳は休んでいます。ノンレム睡眠の時は、知覚、思考、記憶などをコントロールしている大脳皮質や、身体が活動する時に働く交感神経なども休んでいます。ノンレム睡眠時の脳内では、記憶を定着させるための作業が行われたり、ストレスが取り除かれたりします。筋肉の働きは低下し、眼球が動くこともないため、深い眠りに入っている状態であると言えます。レム睡眠とノンレム睡眠があることは、人間にとって身体も脳も休んでしまうという無防備な状態をなくすことが出来るという利点があるのではと考えられています。

歯ぎしりは人が眠っている間に起こりますが、どのような眠りの状態の時に起きるのでしょうか。歯ぎしりはレム睡眠とノンレム睡眠の最初の段階で起きると考えられています。レム睡眠の時は、眼球が動くなど、身体を動かすことが出来ます。つまり全身の筋肉が活動状態にあるということですので、顔の筋肉も動く状態にあります。そのため歯ぎしりも生じやすい状態であると言えます。歯ぎしりが起こる原因は、人によって違います。原因として最も多いのはストレスであると考えられていますが、その他にも普段の噛み合わせの状態や、喫煙や飲酒などの生活習慣まで様々な要因があると考えられています。中には睡眠時無呼吸症候群という病気が隠れている場合もありますので、注意が必要です。毎日の質の良い睡眠を確保するためにも、自分の歯ぎしりの状態について知ることが重要です。